今年の初春にキャスリーンが来日した際、Journalで少し触れた、彼女の新しいシリーズ―Stone Collection―の展開がソウスで始まりました。
Stone Collectionは天然石とゴールドによる造形がユニークな1点もののコレクション。そのシームレスな構造は、『組み立てられた』というよりむしろ『融合した』という方がしっくりくる。またそのフォルムはSF的なイメージさえ喚起させ(例えばモノリスのような)、ジュエリーの形をした未来のウェラブルデバイスのようにも見える。
個性的なアイテムたちは、キャスリーン本人が石のピース1つ1つの形や癖を見ながら、合わせるゴールドパーツの種類や配置バランスなどを決めているという。そしてそのゴールドパーツはよく見ると、Classic Collectionを継承していることがわかる。直線的なモチーフで構成されたClassic Collectionと、有機的な天然石を使ったRock Collectionを経て辿り着いた先が二つの要素の融合だったことや、さらにそれを単純な1+1=2ではなく、まったく新しい形に昇華させたことなど、キャスリーンのアプローチはとてもアート的に感じられる。
Stone Collectionは、その独特な存在感だけでなく創造のプロセスも含めて、ソウスのジュエリーの中で最もアートピース的なアイテムであると思う。
Stone Collectionに続き、春から温めてきたKathleen Whitakerとソウスのコラボレーションの方も、近々お披露目できそうです。素敵なものが出来上がってきていますので、こちらもぜひお楽しみに。